建長寺様お掃除「リアル作務」とマインドフルネス実践会

こんにちは。Zen2.0 スピーカーフォローチームの井上です。

今日は7月9日に行われた、建長寺開山忌前のお掃除「リアル作務」と、Zen2.0ボランティアスタッフによる「マインドフルネス実践会」の様子をご報告します。

建長寺様のお掃除はNPO法人鎌倉てらこやさんにお誘いいただきました。鎌倉てらこやさんは、鎌倉で活動をしている大学生中心のNPO団体で、Zen2.0当日は会場となる建長寺様でボランティアスタッフとしてお手伝いしてもらえる強力なパートナーです。

私たちZen2.0のスタッフも全員、ボランティアで企画・運営に携わっているのですが、この活動全般のことを「作務」とよばせていただいています。本来の意味での「作務」とは、禅寺で僧侶が掃除などの労務を行うことで、修業の一つなのですが、このZen2.0という大規模なイベントの企画・運営を全て無報酬のボランティアで行うという「修業」を乗り越えてZen2.0を成功させよう、という気持ちからこう呼ばせていただくようになりました。

つまりバーチャルな意味での「作務」だったのですが、今回は本当に建長寺様のお掃除を手伝う、「リアル作務」が行われました。

お掃除作務は7月9日と10日の二日間行われ、一日目のこの日は法堂仏殿まわりの雨落ちの清掃を行いました。仏殿のまわりに敷き詰めてある石を「雨落ち石」というそうで、その石を全て取り出し、雨落ちを箒ではいて、また石を元に戻すという作業です。

 

 

文章にすると一行で終わってしまうのですが、実際の作業は朝9時半からお昼をはさんで午後3時まで続き、7月の日射しが照り付ける中、徐々に重く感じられてくる雨落ち石をもくもくと運び続けました。

というのは少し大げさで、実際にはスタッフ同士や、てらこやの学生さんとのおしゃべりも楽しみながら(老体に鞭打って・・)作務を行いましたよ!

 

さて、私たちZen2.0の女性ボランティアは午前中で失礼して、午後からは同じくボランティアをしているスタッフのリードによる、「マインドフルネス実践会」に参加しました。Zen2.0では様々な瞑想のワークショップやマインドフルネスについての講演が行われる予定ですが、まずはスタッフ自身が体験して、「瞑想」とは「マインドフルネス」とはどういうことなのかを学ぼうということで企画されました。会場は北鎌倉駅近くの茶飯事さんです。

その前に、Zen2.0記録チームの吉田さんによる、スタッフの写真撮影が行われました。ポーズをとっているのは作務ボランティア取りまとめのファシリテーター、蓑和さんです♪この姿にピンときたら、是非Zen2.0のボランティアに申し込んでくださいね。もちろん、ピンとこなくても申し込みOKですよ。

 

 

参加者が揃ったところで、さっそく最初のワークショップ「食べる瞑想」です。体験セッションチームのファシリテーターの内田さんによる説明の後、10分間、食べる瞑想を行いました。

10分間は、おしゃべりをせずに、ただ食べることに意識を集中して、よく味わって食べます。目の前の食べ物を作ってくれた人たちがいることや、食材の生産者さんたちがいること、それを運んでくれる人たちがいること、そしてそれを今食べている自分、味わっている自分、食べた物が喉を通って身体に入り、やがて身体の一部となること、を感じます。一口食べたらお箸をおいて、よく噛んでよく味わいます。

普段はおしゃべりをしながら、テレビやスマートフォンや新聞を見ながら、他のことを考えながら、等々「ながら」食べをしてしまいがちですが、このように一つ一つ料理に集中してよく味わって食べていると、味噌汁の出汁の風味や、漬物の絶妙な浸かり具合すらが本当に美味しく感じられて、今、この瞬間にこのような美味しい物を食べることができているという奇跡と、自身の幸運を感じることができました。

  

食べる瞑想が終わった後は二階に会場を移して、トータルリラクゼーション(ヨガニードラ)、ヨーガ(クリパルヨガ)、座る瞑想、慈悲の瞑想を行いました。トータルリラクゼーションは、横たわった格好で、自分の身体の一つ一つ、心臓や肝臓などの臓器にも慈悲の注意を向けて、一つ一つを感じていく瞑想(ボディスキャン)です。 座って行う瞑想では、過去や未来のことなどやその他余計な事は考えずに、ただ、今座っていること、呼吸をしていることに意識を向けました。

慈悲の瞑想では、楽な姿勢を選んで、まず自分の幸せを願うことに意識を集中しました。そして、その慈悲の気持を、自分の周りの人や生けるもの全てにまで拡げて終わりました。

 

全ての瞑想が終わった後は、このワークショップで感じたことを、参加者で共有しました。共有する時のルールもありました。話をする人は、ただ、今話すことに集中すること、即ち、「このように言ったらどう思われるだろう」とか「こんな質問がきたら何と答えようかな」など、別のことは考えずに、心に浮かんだことを目の前の花に話しかけるようなつもりでただ話します。人の反応や、その先の展開を気にせずにただ話すというのは日常ではとても難しいことですが、聞く側のルールもあるので、ここでは自然に実践することができました。

聞く側のルールは、ただ聞くことに集中すること、です。反論したり、相手が求めていないのに質問したり、しません。また、ここで共有されたことは一切口外しません。

皆での共有が終わったところで、この日のワークショップは終了です。

その後は、午後の建長寺様お掃除作務が終わったスタッフも参加して、いつものように、Zen2.0開催についてのミーティングを行いました。一連の瞑想ワークショップが終わって心が一つになった私たちのミーティングは、いつになく(?)穏やかに、前向きに、そして手早く(!)話し合いがまとまり、さわやかな気持ちで夕暮れの北鎌倉を後にしました。

 

 

さて、聞く瞑想では話された内容を口外しないのがルールですが、私自身が感じたことをここで皆さんに共有しますね。

まだまだ「瞑想」や「マインドフルネス」について体得できてはいないのですが、瞑想、即ち、今行っている行為や目の前のことに集中すること、を行って、それによって訪れる心身の状態をマインドフルネス、とよんでよいのであれば、私はボランティアをすることは「働く瞑想」とよべるのではないだろうか、と感じました。

自分の意思で無償で働くことは、「働く」という行為そのものに集中することになります。働いたことにより、どれくらいお金がもらえるだろうか、ということは考えずに、ただ、「働く」ということに没頭した後に訪れる心身の状態を、ボランティアをやったことがある人は皆、きっと経験されていると思います。

お金をもらって仕事をすることはもちろん大事なことで、必要なことです。それとは別に、このような「働く瞑想」を経験する機会が持てて、その後に訪れる、自分の中に新しい心身の状態が誕生するのを実感できるのは、とても幸せで豊かなことだと感じました。

9月のZen2.0の講演や瞑想ワークショップを体験した皆さんの中には、きっとご自身の中に新しい「状態」が生まれたことを発見する方もいるのだろうな、と思いました。あるいは、より幸せで豊な状態になるための教本を手にとることになる方も多いかもしれないとも思いました。

まだうまく言葉で表現できないですが、9月に向けて、私たちボランティアスタッフも日々学んでいこうと思っています。

これからZen2.0のウェブサイトには、スピーカーの方たちの講演や体験セッションの概要も徐々に掲載されていきますので、是非チェックしてくださいね。